(後編です。前回までは こちらからお読みください。)
社会保険とは?パートやアルバイトでも入ったほうが良い?雇用保険とどう違うの?
前回までは社会保険とはなにか、社会保険の目的を説明しました。社会保険の概要、社会保険の目的は「人々の生活の安定」を図るものということです。病院へ受診する際、健康保険証を提示して医療費の負担が少ないのも社会保険制度があるからです。
ここからは、社会保険の納付方法、社会保険の変更のタイミングについて説明していきます。
社会保険の加入要件は2つあります。
① 1日または1週間の労働時間が正社員の3/4以上
② 1か月の出勤日数が正社員の3/4以上
この2つを満たしている場合、必ず加入しなくてはいけません。
2022年10月より従業員数が101人~500人の企業に対して、
2024年10月から従業員数が51人~100人の企業に対して社会保険の加入要件が拡大します。
追加項目として
① 労働時間が20時間以上30時間未満
② 1か月あたりの給与が8.8万円以上
③ 2か月を超える雇用の見込みがあること
社会保険の加入要件拡大は現代社会の大きな問題でもある「高齢化社会」が背景としてあります。
65歳以上の高齢者が総人口の30%の約3,600万人になり2055年には総人口の40%の約4,000万人になると言われています。
ご自身が加入要件に満たしているかどうかチェックしてみましょう。
社会保険の新規加入の流れについて説明します。
健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届というものを年金事務所に提出します。
加入するにはマイナンバーカードカード、年金手帳に記載されている基礎年金番号が必要です。
資格取得日とは社会保険に加入する日付のことを言います。入社日または社会保険の加入要件に満たした日からになります。
労報酬月額と言って残業手当、交通費などを含めた金額を記入します。この金額により社会保険料の金額が決定します。
※出張費、見舞金など一時的に発生するものは報酬月額に含まれません。
資格取得日とは社会保険に加入する日付のことを言います。入社日または社会保険の加入要件に満たした日からになります。
社会保険の加入手続きが完了すると健康保険組合に情報が送られて健康保険証が発行されます。
社会保険は人々が生活の安定を図るために作られている制度です。
2022年には社会保険の加入要件が拡大されますので、今一度ご自身が社会保険の加入要件に満たしているのか確認してみましょう。
労務サポートちゃんねる