健康保険とは、被保険者を対象とした医療保険制度であり、被保険者の疾病、負傷、死亡、出産に関して保険給付を行います。日本の公的医療保険制度には、「被用者保険」「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」がありますが、このページでは健康保険、国民健康保険との違いについて解説していきます。
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健康保険とは、会社員等のサラリーマンなどの被保険者を対象として加入する医療制度の一種です。また、被保険者本人やその扶養家族を対象として、労災保険法に規定する業務災害以外の疾病、負傷、死亡、出産に関して、保険給付を行います。
日本では、すべての国民がなにかしらの公的保険医療制度に加入することが義務付けされていて、すべての国民が保険料を支払うことでお互いの負担を軽減し、誰でも安価で質の高い医療保険制度を受けられることが最大の特徴です。その中でも健康保険制度については、これが医療保険制度の基本をなすものであることと考えられていて、高齢化社会の進展、疾病構造の様々な変化、社会経済情勢の変化等に対応し、その他の医療保険制度及び後期高齢者制度並びにこれらに密接に関連する制度と併せて、その在り方に関して常に検討が加えられています。その結果に基づき、医療保険制度の運営の効率化、給付の内容及びその費用の負担の適正化並びに国民が受ける医療制度の質の向上を総合的に図ることを目的としています。
扶養家族は、被扶養者と言われており、健康保険など被保険者を対象とする医療保険制度に特有の制度です。
この制度により、被保険者が負担すべき家族に係る医療費用の負担軽減を図っています。(被扶養者の要件)
被扶養者となることができる者は次の①又は②に該当し、次表に掲げるものです。
・日本国内に住所を有するもの
・外国に留学をする学生その他の日本国内に住所を有しないが渡航目的その他の事情を考慮して日本国内に生活の基礎があると認められるもとして厚生労働省で定めるもの
① 直系血族
② 配偶者(婚姻の届出をしていない事実婚も含む)
③ 子(実子及び養子)
④ 孫(ひ孫は含まれない)
⑤ 兄弟姉妹
健康保険は、すべての国民が加入することが義務付けされている公的保険医療制度で、保険料を支払うことでお互いの負担を軽減し、誰でも安価で質の高い医療保険制度を受けられます。また、業務災害以外の疾病、負傷、死亡、出産に関して、保険給付を行います。
次のページからは国民健康保険との違いについて解説していきます。
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